今日もおでかけ

鳥取食べ歩き、温泉巡り、自作料理、ガイナーレ鳥取応援、巨木・神社巡り

2014/09/23
湯抱温泉 「中村旅館」 圧巻の千枚田

この日は奥出雲辺りで温泉に入って、どこかでランチでもと蒜山を越え、根雨、生
山、多里を通過、島根への林道を進んでいると、横で温泉宿本を見ていたよこりん
が食事付き入浴(予約)の文字を発見。

この湯は、何年も前から行ってみたいと思っていましたが、そのうちに外来入浴は
止められ、宿泊しないと入れなくなりました。なのでいつかは宿泊しようと思って
いました。

予約がいるので、ダメ元で問い合わせをすると、電話向こうで相談され、予想に反
して引き受けていただける事になったのです。ついに念願がかなう事になり、るん
るん気分で車を進めました。

出雲横田から、温泉までは、島根を横断するルート。314号線を西走、おろちの里を
過ぎ、ナビの言うがままに、山道を上ったり、下ったりしながら、飯南町を過ぎれ
ば、三瓶が見えてきました。次々現れる温泉の案内を横目にしながら、ついにやって
きたのは、島根県邑智郡美郷町湯抱温泉。
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「湯抱」と書いて、(ゆがかえ)(ゆがかい)どちらの読みが正しいのかいまだ
にわかりません。

今日お伺いしたのは、湯抱温泉の「中村旅館」さんです。お宿の手前にわりと広い
共同駐車場がありました。
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食事付き入浴は、一人3000円(税別)です。もちろんこれよりお高い料理もあ
る様ですが、今回の料理で十分満足できるものと思いました。

到着すると、2Fの食事用のこぢんまりとしたお部屋に通され、お抹茶とお菓子が出
されてびっくりです。
お茶をいただきながら、少し話をお聞きしました。相手をしてくださったのは女将
さん。以前は採算抜きで外来入浴もやっていたそうですが、今はお止めになり、今
回の様な食事利用でお受けしていらっしゃるそうです。ただ宿泊のお客様優先にし
たいのでいつでも受けれるとは限らないと言う事でした。おばあさんは、90歳を越
えられ、今は料理もなさらず表にも出られなくなったそうです。
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お茶をいただいている間に、お風呂の用意をしていただきます。薪で焚いていると
言われてました。

用意が出来、案内していただきます。手入れの行き届いた廊下を進んで、1Fへの階
段をおりると浴室があります。
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お風呂は一つなので当然ながら貸し切りスタイル。早く見たいので、服も脱がず浴
室への戸を少し開く。やっと来たんだと実感。ちなみに体を洗うカランなどは写真
手前の左側にあります。浴室はつかるだけしか不可能(笑
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これが浴室内の圧巻の光景。あまりの美しさにしばし呆然。
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右側部分、千枚田の様に段々になって、縁の曲線は複雑にくねくね曲がって、溢れ
た湯が下の溜池にちょろちょろと流れています。写真左下の穴が排水穴、その周り
は一段と撚れた布の様な感じ、穴がいつか塞がれてしまいそう。
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間近で見ると、縁は尖っていて、歩いたりしたら崩れてしまいそう。よく見れば
底には沈殿物がいっぱい。マットが敷いてあるのは怪我しない様にさらにこの見事
な造形を壊さないためです。
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中央辺りの湯船から溢れるあたりは、小さな鱗の様な、金平糖の様な模様が無数に
出来ています。
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左の手すりの付け根辺りの模様は、花びらの様にも見えるし、波の様にも見えます。
想像力をかきたてられる造形美。
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左隅は、一番上に深い湯溜まりができ、それに続いて絡み合った様な形状、なんと
も言い難い。ドロ蜂の巣作りの様にも見える。
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湯船はひょうたん形だそうです。奥の桟がある辺りが釜部分。深さは、膝辺りでし
た。湯温は41°ぐらい、女将さんが湯加減どうでしょうかと聞いて下さいます。
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湯の表面は、微かに膜が張っていて、大小の白い湯の華が見えています。朝一だと
パリっと音がする程の膜が形成されているそうです。
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色は湯の華で白濁しています。味はマイルドな塩味、美味しいと思ってしまう塩加
減です。ナトリウムやカルシウムなどのミネラルが多いからでしょうか。匂いは微
かに石膏・土臭、炭酸は確認できませんでした。

湯船底、隅には沢山の湯の華が堆積しています。湯中では薄皮の様な感触ですが、
持ち上げると崩れてさらさらとこぼれ落ちてしまいます。
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奥の桟にも析出物が沢山、一年も経つと、隙間がなくなる程だそうです。
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析出物ですばらしい造形となっている湯船の外を見て、至福。
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驚愕の自然美。
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写真も心ゆくまで撮りました。
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湯から上がったら、部屋で食事です。網戸の外から金木犀の香りがふわっと漂い、
つくつくぼうしと秋の虫の音、これ以上ない長閑な時間。
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湯上がりに冷たいとろろ蕎麦、美味しかった~。
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天ぷらは抹茶塩で。ピーマン、まいたけ、えび、大葉、かぼちゃ、なす。そして
一番手前が「とうき」、独特な苦みとすっとするセロリの様な風味。
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苦みがしっかりあるサザエの煮物と初物の栗の渋皮煮。ユキノシタに乗せてあるの
はとても弾力のあるシイラの子、玉ねぎの甘酢浅漬け、ふっくらした出汁巻き。
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シソの穂が添えられたもずく酢と出しの利いた茶碗蒸し。
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ゆかりご飯、大根なら漬け、白菜浅漬け、果物。
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食事を終える頃、額にはうっすら汗。塩の湯でしたが、不思議な事にべたべたして
なかったです。

そろそろお暇しようと階段を降りようとしたら、コーヒー入れますからと。再びお
部屋に帰って、しばしのんびりといたしました。女将さんによると、あそこまでに
なるには、50年以上かかるそうです。また模様がいろいろ違うのは、湯の流れ方
でそうなるらしい。そう言われれば傾斜の緩やかな奥側は大きな千枚田、急に流れ
落ちる湯船の縁は小さな波模様でした。
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帰る時、女将さんと若い男性が丁寧にお見送り、息子さんで3年前に帰っていらっ
しゃり、今はおばあちゃんの味を少しずつ受け継ぎながら料理をなさっているそう
です。車が見えなくなるまでずっとお見送りしていただきました。



帰路は出雲経由、松江市宍道町白石の「コパン」さんに寄ってみました。こぢんま
りとした店舗、対面販売形式でした。今回は少しだけ。
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時々パンかじりながら、もっぱらあの感動の浴室の話題、本当に見事としか言いよ
うのない造形。いつか宿泊で再び訪れたいと思っています。
  1. 2014/09/23(火) 22:58:53|
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  4. コメント:8
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コメント

素晴らしい温泉ですね~。
確かに鳥取では見たことのない造形美。一度行ってみたくなりました。写真が多くて参考になります。
  1. 2014/09/26(金) 03:48:19 |
  2. URL |
  3. k-hz #-
  4. [ 編集]

>k-hzさん

他の人の温泉紹介でいつも羨ましく思っていた湯、念願かないました。
写真でみていただける通り、洗い場はタイルが隠れて、驚嘆の光景でした。
いつか、ぜひ行ってみてください。とても静かな所でした。
  1. 2014/09/26(金) 08:26:09 |
  2. URL |
  3. ひさごん #TUPMmKso
  4. [ 編集]

私も行ってみたいと思っている中村旅館さん、入浴されたんですねー 羨ましい。
日帰り入浴が中止になったと聞いて残念に思っていました。
税別3000円の昼食はちょっと贅沢ですが、この秋か初冬に行ってみないなー。
千原温泉・池田ラジウム鉱泉・小屋原温泉など行ったので、ぜひ入浴したいですね。
  1. 2014/09/29(月) 14:36:27 |
  2. URL |
  3. 山陰の日々 #-
  4. [ 編集]

>山陰の日々さん

こんにちは、足だし仲間の山陰の日々さん(笑

同じでした、日帰り入浴が不可能になってがっかりしてました。今回食事付きと言う形で入浴でき、念願のあの浴室に感激しました。3000円の価値は十分あると思います。ぜひ。
あの辺りは、温泉の宝庫ですね。池田ラジウムは未湯なので入りたいと思っています。
  1. 2014/09/29(月) 16:55:03 |
  2. URL |
  3. ひさごん #TUPMmKso
  4. [ 編集]

これは「価値ある入湯」ですね!よこりんさんがいい仕事をなさいました(笑)。自分はかつて一度だけ日帰り入浴をすることができましたが、何年前だったでしょうか(泣)。お抹茶をいただき恐縮したのをうっすら覚えております。ちょっと時間をおくとカルシウム系のまくはりのある肌触りのよい、「上品な三瓶系(?)」の感触は忘れがたいです。「絵になる浴槽」も健在ですね、写真も見事です!
  1. 2014/09/29(月) 19:32:20 |
  2. URL |
  3. sattoru #-
  4. [ 編集]

>sattoruさん

よこりんは、いろいろ調べて案内してくれます。(笑
sattoruさんも以前中村旅館さんに立ち寄りなさったんですね。その後頃から、立ち寄り湯はお止めになったみたいです。
湯の華がすごかったです。塩味は絶妙な感じです。人が美味しいと感じる濃度に近いですね。浴室の様相は、目を見張るもの、天然記念物級でした。
おもてなしの心があるお宿だと感じました。いつかゆっくり宿泊でもと思っているところです。
  1. 2014/09/29(月) 23:28:55 |
  2. URL |
  3. ひさごん #TUPMmKso
  4. [ 編集]

初めまして。現在は岡山県津山市に住んでいますが、鳥取県西部出身です。湯抱温泉は、数年前に宿泊で利用したことがあります。どうしてもこの温泉に入りたかったもので・・・。当時は大女将さんと若女将さんで対応なさっておられたのですが、大女将さんが出られなくなったのですね。寂しいところです。料理も田舎の味付けで美味しかったです。
  1. 2014/12/11(木) 05:12:37 |
  2. URL |
  3. takoyaki #-
  4. [ 編集]

>takoyakiさん

こんにちは。
takoyakiさんも温泉好きの様ですね。この湯はやはり憧れます。一度は入らなきゃと思っていました。宿泊で入られた様で、ゆっくりなさったと思います。料理も美味しく、またあの静けさも印象に残っています。
  1. 2014/12/11(木) 10:42:11 |
  2. URL |
  3. ひさごん #TUPMmKso
  4. [ 編集]

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